こんにちは。埼玉大学OBのささきです。フィルムカメラやらオールドレンズを集めています。ほとんどジャンク品。
一部の部員から脅迫熱い要望を受けたので、今回から手持ちの機材について色々と書いてみようと思います。知識についてはネットで調べた程度で、そこまで詳しいわけではないので間違っていることもあるかもしれませんが許してください。
オールドレンズとは
オールドレンズとは、名前の通りですが昔のレンズ、主にフィルムカメラ時代に使われたレンズのことです。当然今のカメラのレンズとはマウントが異なるのでそのままでは装着できませんが、ミラーレスカメラが主流になったことで、アダプターを経由して装着しやすくなりました。これで色々遊べるようになったわけですね(詳しいことは調べてみてね)。
現代のレンズの方が画質はいいし、オートフォーカスも効くのに、なぜわざわざオールドレンズを使うのか。理由は主に2つあると思います。
1つ目は値段が安いこと。現代のレンズは安くても数万円、高いと数十万円するレンズが普通ですが、オールドレンズはものによっては1000円程度から買うことができます(プレミアがつくようなレンズだと現代レンズ以上の値段になることもありますが)。このおかげで私のような金欠数万円のレンズを何本も買えない!という人でも手が出しやすいのです。
2つ目は個性的な写りをするレンズが多いことです。オールドレンズには特徴的なボケ、色味、フレアなど、様々な癖を持つレンズが多いです。これらを「画質が悪い」と切り捨ててしまうのは簡単ですが、癖をうまく利用するととても面白い写真を撮ることができます。
3つ目はかわいい。金属でできた重厚感と絞りリングを回す感覚、フォーカスリングのヘリコイドのぬるぬる感がたまりません。1日中愛でていたくなりますね。
このシリーズでは、そんなかわいい(?)レンズたちの魅力を伝えられればと思います。記念すべき第一回は、ミノルタの「MC ROKKOR-PG 50mm f1.4」です。友人のOくんがハー〇オフのジャンクコーナーから漁ってきたものを買い取りました。ありがとうございます。
レンズについて
1973年に発売された、通称「緑のロッコール」といわれるレンズの1つだそうです(ミノルタの初期レンズはコーティングが緑色なのでこう呼ばれているようですね)。なんと50年前。
解放f/1.4の明るいレンズですが、重量は300gほどでそこまで重くありません。オールドレンズの良いところです。最短撮影距離は50cmで、現在のレンズと比較すると特別寄れるわけではないですが、当時のレンズとしてはそこそこ寄れる方でしょうか。私の経験談なので個体差の可能性もありますが、ミノルタのオールドレンズは拭き傷がつきやすい(コーティングが剝がれやすい?)気がするので、扱いは慎重に。
マウントはミノルタSRです。今回はデジタルで撮影するため、アダプター経由でフルサイズ機のSIGMA fpに装着しました。fpも色々語りたいカメラですが、それはまたいつか。
型番 | MINOLTA MC ROKKOR-PG 50mm f1.4 |
発売年 | 1973年 |
焦点距離 | 50 mm |
最小絞り | f/1.4 |
最大絞り | f/16 |
最短撮影距離 | 0.5 m |
フィルター径 | 55 mm |
レンズ構成 | 5群7枚 |
絞り羽根枚数 | 6枚 |
質量 | 305 g |
作例
年末年始に実家に帰省したので、地元で撮ってきました。多少RAW現像しましたが、テクスチャや明瞭度などはいじっていません。
解放の写り。ボケはややうるさいでしょうか。ピントが合っている部分もなんとなくポヤポヤとしていて、輪郭は緑色に滲みます(この写真だと分かりづらいですが)。尖った特徴があるわけではないですが、オールドレンズらしい写りです。
f/2.8まで絞るとこんな感じ。滲みはありますが、解放で見られたポヤポヤ感はだいぶ改善しました。解放の写りも面白いですが、くっきり撮りたいならこれくらい絞ったほうがよさそうです。
f/8。ここまでくると滲みもほとんどなくなりますね。
こちらもf/8で風景写真。順光であれば現代レンズと比較しても遜色なさそうです。オールドレンズ感は少し物足りないかも。
別日の撮影ですが夜のスナップ。明るいレンズは夜の手持ち撮影にも最適。f値は2くらいだった気がします。ややポヤポヤ感が残っていますね。当然ですがマニュアルレンズだとf値がExifに残らないので、覚えておかなければなりません。
まとめ
オールドレンズらしく解放だと少し癖がありますが、嫌な感じはしないので使いやすいですね。この時代のレンズとしては写りは良い方ではないでしょうか。緑コーティングの効果はよく分かりませんが。夜のスナップ用レンズとしても優秀です。
50mm近辺のレンズは何本か持っているので、撮り比べをしてみるのも面白そう。気が向いたらやってみます。
それではまた。